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MANJI nation 誕生秘話

『 1. 津軽を英語でなんて言うんだろう? 』

この疑問を抱いたのは、2015年のチェコだった。

現地で仲良くなった人達から投げかけられる「What is your nationality ?」という質問。

これを直訳すると「あなたの国籍はどこですか?」となるが、僕が日本人であることは既に伝えてあった。

彼らが知りたいのは「日本のどこで生まれ育ち、その場所はどんな所なのか?」という点だ。

この質問に対する答えを僕は持っていて、咄嗟に

「日本の北に位置して、雪がたくさん降って、リンゴが名産品です。

お米の生産も盛んだから日本酒も美味い!

そして日本一豪華な桜祭りと見るもの全てを圧倒するねぷた祭りがあるんだ。

僕が生まれた所は “TSUGARU” と呼ばれているんだ。」

けれども、もれなく帰ってくる質問が、

 

 

「What is “TSUGARU”?」

 

 

( 津軽、つがる、ツガル、TSUGARU...津軽の語源ってなんだ? たしか、初代津軽藩主の名字が津軽だったな! 

そして津軽藩の旗印と言えば、弘前市の市章にもなってる『 卍 』だ。津軽は卍の国。 )

僕が返した答えは、

 

『“TSUGARU” is MANJI nation. Because...』だった。

 

それからというもの、僕は日本人以外の人達には『 My nationality is MANJI nation. 』と説明する癖がつき、

これが驚くほど良く伝わった。海外の人達にはなぜか 卍 がウケた。

最古のもので古代インドの遺跡から見つかったとされるこの 卍 は『 幸運のシンボル 』という意味合いをもち、

吉祥の印として世界中で使われていた歴史があるようだ。

我が国日本では寺院を表す地図記号だったり、忍者を表すこともあるようで、海外ウケするわけだと納得できた。

 

 

 


『 2. MANJI Ankh 誕生秘話 』

 

海外から帰ると地元弘前市では『 ダンスの街 』と呼ばれるほどストリートダンスを楽しむ文化が急速に普及しており、街の至る所でストリートダンサーと触れ合うことが出来た。

当時、特に多かったのがB-boyと呼ばれる、俗にいう「Break Dancer/ブレイクダンサー」で、彼らはファッションにも独特のこだわりを持っていた。

そんな彼らはHip Hopの起源である黒人の負の歴史を忘れぬようにと、首からシルバー、木彫りや樹脂で作られたエジプト十字(Ankh/アンク)をネックレスとして身に着けていた。

このエジプト十字(Ankh/アンク)には『 命 』という意味がある。

僕は仲の良かったB-boy達が地元を背負って県外遠征(ダンスの大会)に行く際に、何か応援できるプレゼントが出来ないかと思い、津軽のB-boy専用のアンクネックレスを作ってみようと思い立った。

そこで安易ではあるが、卍とAnkhを融合させて『 津軽の魂 』と言わんばかりの『 MANJI Ankh 』なるものを考案し、樹脂粘土や木彫りでMANJI Ankh型ネックレスを具現化しようと試みたが、とても身に着けて格好がつくクオリティーのモノを作り出せずに断念した。

そんな時に一人のB-boyが「とりあえず、MANJI AnkhでTシャツ作ってみたら?」と提案してくれたので、

言われるがままにTシャツプリント用にデータを作り始め、そのままでは味気ないので

江戸時代中期から受け継がれる津軽地方の伝統工芸品『 津軽塗 』の写真をMANJI Ankhで切り抜いてみた。

 

 

『...カッコいいじゃん』

 

 

一人でニヤニヤしながら、仲間のダンサーさん達に見せてみた。

反応も悪くない。

さっそくT-シャツプリント屋さんにデータを入稿し、記念すべき MANJI nation T-シャツ第一号が手元に届いたのが2016年2月26日だった。

それからというもの、津軽の文化や歴史に関する写真を手当たり次第に切り取り、様々な柄のMANJI Ankhを作った。

『 MANJI Ankhから覗く津軽 』をコンセプトとしてTシャツを作り、遠征に行くダンサー達に

『 津軽をレペゼン*してこい!』という想いと共にプレゼントした。    *レペゼン=Represent / ~を代表する

今では北は北海道、南は大阪、海外ではイギリスにまで MANJI nation のTシャツが届いている。

これを皮切りに「 このMANJI Ankhを使えば、津軽にある新旧のカッコいいものや素敵なものを

内外に発信していけるんじゃね? 」という想いが芽生え現在に至る。

つまり MANJI nation は、津軽を伝えるために生まれ、津軽を発信するためのプラットフォームとして機能し始めているのだ。そして『 津軽衆に生まれたことを誇りに! 』というコンセプトも付け加え、

「現代に生きる津軽衆よ。胸を張って津軽弁を喋り、津軽のお国自慢を世界中に伝えてくれ!」という願いを込めて、

これからも活動し続けていく所存である。

 

2018年9月12日

MANJI nation デザイナー 対馬 太郎 a.k.a. TaLOCK

〔文章校正:かんから様 / 津軽歴史物語小説家〕

​ かんから様小説作品集 : https://mypage.syosetu.com/825749/

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